“時雨空”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しぐれぞら80.0%
しぐれそら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると天のたすけでございますか、時雨空しぐれぞらの癖として、今までれていたのがにわかにドットと車軸を流すばかりの雨に成りました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして睡眠は時雨空しぐれぞらの薄日のように、その上を時どきやって来ては消えてゆくほとんど自分とは没交渉なものだった。
のんきな患者 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
私達は飽かずリンクスの美を鑑賞した上、迎えの自動車で引返したが、夏の日の暮れるに遅く、まだ日足があるので、折柄おりから時雨空しぐれそらを冒し、稚児落ちごおとしの滝を見て帰るため、木場道きばみちをくだらせた。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)