“春鶯囀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんおうてん57.1%
しゅんのうでん28.6%
しゆんあうてん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その宗輔は、堀川帝のちょうに仕え「管絃譜かんげんふ」の著者としても聞えていたし、また「春鶯囀しゅんおうてんの中将」という別名もあったほどだから、音楽家としてもよほどな人であったろう。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つづっていたてる女が覚えているのに「春鶯囀しゅんのうでん」と「六の花」の二曲があり先日聞かしてもらったが独創性に富み作曲家としての天分を窺知きちするに足りる
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
一曲いつきよく舞ひ納む春鶯囀しゆんあうてん、細きは珊瑚を碎く一雨の曲、風に靡けるさゝがにの絲輕く、太きは瀧津瀬たきつせの鳴り渡る千萬の聲、落葉おちばかげ村雨むらさめひゞきおもし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)