“映照”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいしょう50.0%
てら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その綜合的美観はその位置と丘陵の高さとが、明らかにして洋々ようようたる河川の大景たいけい相俟あいまって、よく調和して映照えいしょうしているにある。加えて、蒼古そうこな森林相がその麓からうちのぼっている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
源斎巌げんさいがんが左に、むかって高くそばだつ天柱岩がある。このあたりから丘陵の間はやや斜面にひらけて赤松の細い幹が縁辺えんぺんに林立し、怪奇な岩層の風致に一種の繊細味をまじえてゆく。対松崖たいしょうがいはこれと映照えいしょうする。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
しかし、ものを書きつづけた夜の顏が、朝の光りに、机や窓硝子にうつつた時のあじきなさは、シヨーウインドに突然くたびれた全身を映照てらしだされたをりの物恥ものはぢと匹敵する。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)