“早蕨”の読み方と例文
読み方割合
さわらび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道庵は早蕨さわらびのような手つきをして、盃を高くさし上げた姿を見ると、身ぶり、こわ色でごまかそうとするもののようにも見えるので
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
〽よし足引の山めぐり、四季のながめも面白や、梅が笑えば柳が招く、風のまにまに早蕨さわらびの、手を引きそうて弥生やよい山……
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今宵は、そなたの心づくしの肴で、酒も一入ひとしほ身にしみるわ。もう早蕨さわらびが、萠え始めたと見えるな。
袈裟の良人 (旧字旧仮名) / 菊池寛(著)