放浪児さすらひご)” の例文
もとより心さへ身さへ定まらぬみちのくの放浪児さすらひご、古への宮城野の跡の、目もはるなる眺め仲々に捨てがたく、若葉衣の袖かろく心もすが/\なるに、たへがたき思ひする身もいささかはなぐさみて
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)