放下ほったらか)” の例文
お増と差し向いの無駄話や花などに、うかうかした四日や五日はじきに過ぎてしまったある日の晩方、お雪はふと憶い出したように、毎日火鉢の傍に放下ほったらかしてあった煙管きせるを袋に収めて出て行った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)