“支離滅裂”の読み方と例文
読み方割合
しりめつれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど、ありの群れに、熱湯をそそいだように、峰、山道、低地のくぼ、あらゆる所に、方向のない武者の影が、支離滅裂しりめつれつに逃げみだれた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぎしこゝろはづかしや、まよひたりお姿すがたいままほしゝとがれば、モシとひかへらるゝたもとさきれぞオヽ松野まつのなんとして此所こゝへは何時いつにとことば有哉無哉うやむや支離滅裂しりめつれつ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「何がいいんだか、国語は支離滅裂しりめつれつ、思想は新しいかもしれないが、わけのわからない文句ばかり集めて、それで歌になってるつもりなんだから、明星派の人たちには閉口するよ」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)