擾乱ぜうらん)” の例文
旧字:擾亂
日中は軽やかに声を立てる者も無い。何所を見ても、擾乱ぜうらん困憊こんぱいしてゐて、その中に、一脈の静寂の気も漂つて居るのが感じられる。
秋の第一日 (新字旧仮名) / 窪田空穂(著)
桜田事件、寺田屋事件、大和、生野義挙、蛤御門の変、水戸天狗党の擾乱ぜうらん——かう並べて考へてみると、それらの討幕テロの企てには共通した誤りがあつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
擾乱ぜうらん水面すゐめんに起つ。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)