提灯ちようちん)” の例文
旧字:提燈
灰色の毛皮の敷物のはしを車の後に垂れて、横縞よこじま華麗はなやかなる浮波織ふはおり蔽膝ひざかけして、提灯ちようちん徽章しるしはTの花文字を二個ふたつ組合せたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
提灯ちようちん行列のためのみには君ことわり給ひつれど、その他のことはこの和泉いずみの家の恤兵じゆつぺいの百金にも当り候はずや。
ひらきぶみ (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)