振下ぶらさが)” の例文
「うふん。」といって、目をいて、脳天から振下ぶらさがったような、あかい舌をぺろりと出したのを見て、織次は悚然ぞっとして、雲の蒸す月の下をうち遁帰にげかえった事がある。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かすかに小さい、楓の樹のこんもり葉の繁ったのが見えて、その緑色が濡れているのに、太陽がさして、空があおく晴れた処に、キラキラとうつくしいものが振下ぶらさがって……それにね、白い手で
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)