抗弁こうべん)” の例文
旧字:抗辯
慶次郎は、さかしげな鼻の穴をつんと上へ向けた。そして叔父の意を解しかねるといった顔つきで抗弁こうべんした。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「野球のマスクと違いますよ、お父さん」弦三は躍起やっきになって抗弁こうべんしたのだった。「いまに日本が外国と戦争するようになるとこの瓦斯ガスマスクが、是非必要になるんです。 ...
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と次郎が抗弁こうべんした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
五郎は抗弁こうべんした。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
いわんや殺人事件などは思いもよらないと抗弁こうべんした。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)