抒情的じょじょうてき)” の例文
銘酒屋を題材にして『濁り江』という抒情的じょじょうてきな傑作を書いたのも、それから十年も前の日清にっしん戦争の少し後のことであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それが日本人の抒情的じょじょうてきな言葉で、あきらめと呼ばれるものであることさえ、おそらくヘルンは知ったであろう。
私は貧乏を意としない肉体質の思想があったので、雰囲気的な落伍者になることはなく、抒情的じょじょうてきな落伍者気分や厭世観えんせいかんはなかった。私は落伍者の意識が割合になかったのである。
いずこへ (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
ほろ交替こうたいしゆく者にたいする抒情的じょじょうてきな愛も、おのずから説明がつくわけです。
「はつ恋」解説 (新字新仮名) / 神西清(著)
すこぶ抒情的じょじょうてきな本になってしまったのです。
あの『物のあわれ』の抒情的じょじょうてきペーソスを知ってたのである。