把手とりて)” の例文
丁度何かで不機嫌だつた父は金庫の把手とりてをひねりながらかぎの穴に鍵をキリリと入れて、ヂロツトとその兒を振りかへつた、私はわつと泣いた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
賭の褒美の一等を、即ち女子を、把手とりてある
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
寺の井のぽむぷの把手とりて今朝見れば春雨しげし動かしにけり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
小夜ふけて黒き花瓶の把手とりてより幽かに光さすかとぞ思ふ
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)