才取さいと)” の例文
おれは洋学は嫌いで、駒井の奴はドコまでも好かない奴だが、まさか駒井だって、才取さいとりをするために洋学に志したのではあるまい。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「株屋でも私のような才取さいとりは問題になりませんが、大きな店の若旦那なら如何ですかとやりました。『株屋は駄目だよ。いつ没落するかも知れない』と御主人は頭ごなしです」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「やいっ、なんとかいえ。逢曳き宿の才取さいとり婆め」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)