“手腕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うで53.8%
しゅわん20.5%
しゆわん12.8%
うでまえ5.1%
てなみ5.1%
てくだ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを知りながら福村が賞讃をあえてするところを見ると、ともかく、よくよくあの女の手腕うでに感心したものがあればこそと思われる。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
青年は知識にも思慮にもまた手腕しゅわんにおいても、まだまだ不足あるかわりに、ある命令のもとに仕事するときはもっとも熱してあたる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
艦長松島海軍大佐かんちやうまつしまかいぐんたいさ號令がうれいはいよ/\澄渡すみわたつて司令塔しれいたふたかく、舵樓だらうには神變しんぺん不可思議ふかしぎ手腕しゆわんあり。二千八百とん巡洋艦じゆんやうかん操縱さうじゆう自在じざい
だからだめさ、勉強しなくっちゃ、なんでもいけないさ、君のお父さんなんか、剣が利いたからたいしたものだ、剣の方じゃどうして立派な手腕うでまえだったそうな。
さしも目覚めざましかりける手腕てなみの程も見る見るやうや四途乱しどろになりて、彼は敢無あへなくもこの時よりお俊の為に頼みがたなき味方となれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
手腕てくだにかけて禅師を迷わしたものでもあるかに受取れるが、事実は、妖婦でも淫婦でもなんでもない、尋常の門番の、尋常の娘で、ただ、世間並みよりは容貌が美しかったというに止まる
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)