“手捌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てさば85.7%
てさばき14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帯の間からばちを取り出して音締ねじめにかかる、ヒラヒラと撥を扱って音締をして調子を調べる手捌てさばきがまた慣れたものであります。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、三十郎より書状を取ると、髪からかんざしをスルリと抜き、そこは隠密の巧妙な手捌てさばき、書状の封目へ簪を入れ、見事に封目を解いてあけた。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
竹を縦に細かく仕種しぐさ、裂いた竹を拡げて糸で編む手捌てさばき、凡ては目にも止まらぬほどの早業はやわざで、手がどんな奇蹟を行うかが目前に見られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)