“扇縄”の読み方と例文
読み方割合
おうぎなわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貝合図かいあいずいてもムダです——扇縄おうぎなわの水の手へ、毒を流したものがあって、とりでの者はみなごろしになってしまった。アア、ここはもう死の城だ!」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とたんに、扇縄おうぎなわの水の手一つからザアッと龍巻たつまきがふきあがったかと見れば、あらず! いきなり鷲のくちばしが、竹童ちくどうおびをくわえてちゅうへ立ったのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、れいの扇縄おうぎなわの水の手に、だれかかがみこんで、ザブザブと顔をあらいながら、ついでに、口を水面へのばして、チューッとおうとしているやつがある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)