懊悩もどか)” の例文
旧字:懊惱
差し向いにいてもあまり口数をきかぬお今の様子が、室の心を一層いらいらさせた。別居さしてある理由などに、疑いを抱いているらしい懊悩もどかしさが、黙っている室の目に現われていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)