愛想気あいそっけ)” の例文
旧字:愛想氣
こうやって愛想気あいそっけもない婆々ばばとこでも、お休み下さりますお人たちに、お茶のお給仕をしておりますれば、何やかやにぎやかで、世間話で、ついうかうかと日を暮しますでござります。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
唯経験を積んだ御世辞おせじのいい開業医に過ぎない事を知っていたので、新来の岸山先生の簡単な診察ぶりと愛想気あいそっけのない態度についてはかえって学者にふさわしいような気もした所から
寐顔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)