愛宕様あたごさま)” の例文
路は地面を刻んで段々になっている。四五間ずつに折れてはいるが、勘定したら愛宕様あたごさまの高さぐらいはあるだろう。これは一生懸命になって、いっしょに降りた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「姉さん、芝の愛宕様あたごさまじゃありませんよ」と自分は云ってやった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)