意志こころ)” の例文
ちょうどそれは物差ものさしで計ったように、しぜんに、かれは天上のうごきをからだに受けながら、その意志こころを継いでゆくもののようでした。
寂しき魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
デュアック (暫らく黙して後、王の腕に自分の手を載せて)神々は人間の意志こころでございましょう、善にも悪にも、神々が人間の意志こころでございましょう。
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
とにかく、この薬草を、わしの意志こころにそむいた用いかたをしないように、よく気をつけろよ。そんなことをしたら、おまえの身にとんでもないことが起るかもしれぬぞ
男の意志こころ、それが欲しゅうござりますと、有仰おっしゃることでござりましょうよ。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
コナイリイ・モル大王は激怒されて、女の意志こころを顧みず其男を国外に追い払うた、そして女を此わしに下された、わしはその女を愛して居ったが、女はわしを憎んでいた。
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)