悄々しをしを)” の例文
カバンをぶら下げて、悄々しをしをともとのバスの待合所へ歸つて來たら、どういふものか急に東京へそのまゝ引き返したくなつた。
伊香保 (旧字旧仮名) / 寺田寅彦(著)
私は紙に包んだ紅白の餅と麦煎餅を、両手で胸に抱いて、悄々しをしをと其処を出て来たが、昇降口まで来ると、唯もう無暗に悲しくなつて、泣きたくなつて了つた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)