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恪守
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かくしゅ
ふりがな文庫
“
恪守
(
かくしゅ
)” の例文
宣告の際に物優しい判事は獄則を
恪守
(
かくしゅ
)
して刑期の
半
(
なかば
)
を過したなら仮出獄の恩典に浴することも出来るということを告げたということである。
姑と嫁について
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
日本の
辺鄙
(
へんぴ
)
福岡地方の能楽を率いて洋風滔々の激流に対抗し、毅然としてこの国粋芸術を
恪守
(
かくしゅ
)
し、敬神
敦厚
(
とんこう
)
の美風を支持したのは翁一人の功績であった。
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
宮内の命を
恪守
(
かくしゅ
)
して、先刻から昔の外濠、今は無名の流れの
傍
(
はと
)
りに、老僕はただ一人、木の
伐株
(
きりかぶ
)
に
尻
(
しり
)
をかけていた。やがて老僕の眼の前に男二人女一人が現れた。
討たせてやらぬ敵討
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
翁は単に稽古のみならず、楽屋内の礼儀にまでも到れり尽せりの厳重さを
恪守
(
かくしゅ
)
していた。楽屋内で冗談でも云う者があると即刻に破門しかねまじき勢いであった。
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
“恪守”の意味
《名詞》
謹み、守ること。
(出典:Wiktionary)
恪
漢検1級
部首:⼼
9画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“恪”で始まる語句
恪勤
恪
恪好
恪勤精励