心置こころおき)” の例文
また機会や因縁いんねんがあれば、客を愛する豪家や心置こころおきない山寺なぞをも手頼たよって、遂に福島県宮城県も出抜けて奥州おうしゅうの或辺僻へんぺきの山中へ入ってしまった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この人も生れ落ちるとこの山で育ったので、何にも存じません代り、気のいい人でちっともお心置こころおきはないのでござんす。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)