心悪こころにく)” の例文
旧字:心惡
「月あかり見ればおぼろの舟のうち、あだな二上にあが爪弾つまびきに忍びうたる首尾の松。」と心悪こころにくいばかり、目前の実景をそのまま中音の美声に謡い過ぎるものがあった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)