御賢慮ごけんりょ)” の例文
「まだ一ノ宮の城も、岩倉城も守りささえている間こそ、降伏するにも、有利ですし、後々のちのちの大きなおためと存じまする。何とぞ、ここは御賢慮ごけんりょあって……」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御母堂までこれへ遣わされてまでの御誠意に対しても、何とぞここは御賢慮ごけんりょのほど切に仰ぎあげまする
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さすがは御賢慮ごけんりょあったとみえる。このひと夏は、悠々、昼寝でもしておれとの仰せだろう」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そこで、実は、自分からもいちど、御賢慮ごけんりょをうながすわけですが」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)