“御維新”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごいっしん43.8%
ごいしん18.8%
ごゐしん12.5%
ごゐつしん12.5%
ごいつしん6.3%
ごいツしん6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助の父は長井得ながいとくといって、御維新ごいっしんのとき、戦争に出た経験のある位な老人であるが、今でも至極達者に生きている。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御維新ごいしんまでは、だが、それでもよかった。仇討あだうちということが公許せられていた時代だ。併し、明治になってから生れたわしは、実に不幸であった。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
御維新ごゐしんまへの或年の正月、父は川向うへ年始にき、帰りに両国橋りやうごくばしを渡つて来ると、少しも見知らない若侍わかざむらひ一人ひとり偶然父と道づれになつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
明治めいぢのはじめを御維新ごゐつしんときひまして、あの御維新ごゐつしんときから、どんなお百姓ひやくしやうでも立派りつぱ苗字めうじをつけることにつたさうです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「家のことなど考へてゐられるものですか、もと/\御維新ごいつしんの時に……」
サクラの花びら (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
我輩のうちと言ふのはね、もと飯山の藩士で、少年の時分から君侯の御側に勤めて、それから江戸表へ——丁度御維新ごいツしんに成る迄。考へて見れば時勢はうつり変つたものさねえ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)