“御慈悲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごじひ55.6%
おじひ22.2%
おんじひ11.1%
おんなさけ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「泣くな。泣くな。せめては今日きょう会っただけでも、仏菩薩ぶつぼさつ御慈悲ごじひと思うがい。」と、親のように慰めて下さいました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
權三助十默止だまりますまい此一件彦三郎申分相立候樣に御慈悲おじひを願ひ奉つると云ふに八右衞門彦三郎も進出すゝみいでごん三助十諸共もろともかまびすしくこそ申けれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引居候に付此御訴へ申上候により召捕られ御領主御役人樣御吟味ごぎんみの處九助儀包みおほせずつひ白状はくじやうに及び申候然る所今に又々召出され御吟味を蒙り候何卒なにとぞ御慈悲おんじひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この上はただ尼とやならむ。巡礼とやならむ。何国いずくの御方か存じ参らせねど、此の上の御慈悲おんなさけに、そのすべ教へて賜はれかしと、砂にひれ伏して声を忍ぶていなり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)