御宥免ごゆうめん)” の例文
表面上一切の興行をお止めになって、内々で御教化をするようにして、上へ御宥免ごゆうめんを願うように致したい。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その方どもの罪業ざいごうは無知蒙昧もうまいの然らしめた所じゃによって、天上皇帝も格別の御宥免ごゆうめんを賜わせらるるに相違あるまい。さればわしもこの上なお、叱りこらそうとは思うて居ぬ。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
このに臨み、いかに退いて身の潔白を證し給うとも、太閤殿下に限っては、御宥免ごゆうめんあるべからず、とてもかくても逃れぬ場合故、五人の使者を討ち果たし、今宵伏見へ取り懸けて火を付け
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
御宥免ごゆうめんは、出来ないでしょうか」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)