“御堪能”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごたんのう80.0%
ごかんのう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太守。ご歓楽は、長い先の春秋で、いくらでも御堪能ごたんのうできましょう。——早打ちどもの飛報は、どれ一つ、安らかでありません。ここは、太守の大英断を
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
娘のエカテリーナ・イヴァーノヴナは妙齢のお嬢さんで、これはピアノに御堪能ごたんのうだった。要するにこの一家の人たちは、みんなそれぞれに一技一芸の持主だったわけである。
イオーヌィチ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
まず宮中の儀式典礼に心をかけられ、運動遊戯を好まれ、詩会を催され、連歌れんがの会を行われ、ことに各種の遊戯は御堪能ごかんのうであられた。そのことは『後鳥羽院宸記しんき』を拝見すればよく分るのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)