御兄君おんあにぎみ)” の例文
……その間、あなた様は物蔭にいて、よそながら御兄君おんあにぎみ(帝)の千里のさきをお見送りなされませ。そして以後はめったに、御幽居ごゆうきょや都の争乱の渦にもお近づきなされますな。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)