後首うしろくび)” の例文
それから襟の一番頂上まで来ると、また立ち止まった。その時女が箸を机の上におくと今虱が這いでてきたところが、かゆいらしく、あごを胸にひいて、後首うしろくびをのばし、小指でちょっとかいた。
雪の夜 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
接見室から出てゆくその後首うしろくび
天瓜粉 (新字新仮名) / 榎南謙一(著)