“彎曲部”の読み方と例文
読み方割合
わんきょくぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは川の彎曲部わんきょくぶであった。観音寺の丘陵の端をまわった川が、大きく右に曲り、そこにひろいよどみをつくっている。葦はそのひろい淀みにびっしりと生え、そして互いの葉を重ねあっていた。
葦は見ていた (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
虻が蜜汁みつじゅうをあさってしまって、後ろ向きにはい出そうとするときに、虻のしりがちょうどおしべの束の内向きに曲がった先端の彎曲部わんきょくぶに引っかかり、従って存分に花粉をべたべたと押しつけられる。
沓掛より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鉄格子てつごうしおよび穴を数え、支脈をきわめ、分岐点の水流を見、種々のたまりに関する区画を見て取り、主要水路に続いてる小水路を探り、各隧道すいどう要石かなめいしの下の高さ、穹窿きゅうりゅう彎曲部わんきょくぶと底部とにおける広さ