“彎曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わんきょく85.7%
わんきよく3.6%
まが3.6%
カーブ3.6%
ゆみなり1.8%
カアヴ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市中の地下鉄と違って線路が無暗むやみ彎曲わんきょくしているようである。この「上野の山の腹わた」を通り抜けると、ぱっと世界が明るくなる。
猫の穴掘り (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ほこりてんこがしてつた。ほこり黄褐色くわうかつしよくきりごと地上ちじやうすべてをおほつゝんだ。雜木林ざふきばやしは一せいなゝめかたぶかうとしてこずゑ彎曲わんきよくゑがいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
こう呟いて勘次が振り返った時、藤吉はもう上場あがりばに仁王立ちに起って、釘抜と異名を取った彎曲まがった脚をそそくさと拭いていた。
途端に列車が、はげしい彎曲カーブを切ったのであろう、立ってもいられぬくらい動揺する。危ない! と身をかがめた瞬間、夫人の投げた短剣ドルクが空を切って眼前にひらめいた。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そなたは何を見てゐる、彎曲ゆみなりの路から
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
このエプソム競馬の特徴は、コウスが半円をなしていることで、競馬線は出発点からゆるく彎曲カアヴしてタテナムコウナをまがり、大観覧席の前面で決勝する。つまり楕円的な三角形をつくっている。