“強者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つわもの62.9%
つはもの11.4%
したたかもの8.6%
きょうしゃ5.7%
いかもの2.9%
きやうしや2.9%
さるもの2.9%
シリヨン2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ云えばこう云うという口では千軍万馬の強者つわものと見てとったから、お槙に向って真ッ正面から何をきいたところで埒はあかない。
あるひは娘共むすめども仰向あふむけてゐる時分じぶんに、うへから無上むしゃう壓迫おさへつけて、つい忍耐がまんするくせけ、なんなく強者つはものにしてのくるも彼奴きゃつわざ乃至ないしは……
私はぐんぐん取ッちめてやると女もなかなかの強者したたかもので、策略家ですよ。咄嗟に考えたんでしょうが、金庫からお金を出して私の懐中に押し込み、殺したのは伯爵ですよ。
鉄の処女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
また、強者きょうしゃに虐殺された死屍、腐れてついばまれる胴体
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
兄弟中での強者いかものらしい風貌である。柳斎に大杯をさし向けて
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
げに君達の名は強者きやうしやなり。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
へどもてどもてき強者さるものふたゝする七隻しちせき堅艦けんかん怒濤どたう逆卷さかまき、かぜれて、血汐ちしほみたる海賊かいぞく旗風はたかぜいよ/\するどく、たけく、このたゝかひ何時いつしともおぼえざりしとき
サイリーナスじゃないが強者シリヨンだよ。だって、もう永久に覚悟のほぞが決まってるんだからなあ。いや、こんな地口は許してくんなよ。