“張三李四”の読み方と例文
読み方割合
ちやうさんりし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
願くば一生後生こうせいを云はず、紛々ふんぷんたる文壇の張三李四ちやうさんりしと、トルストイを談じ、西鶴さいかくを論じ、或は又甲主義乙傾向の是非曲直を喋々てふてふして、遊戯三昧ざんまいきやうに安んぜんかな。(五月二十六日)
若しわれをしも蒐集家しうしふかと言はば、張三李四ちやうさんりしの徒も蒐集家たるべし。然れどもわが友に小穴一游亭をあないちいうていあり。若し千古の佳什かじふを得んと欲すれば、かならずしもかの書画家の如く叩頭百拝こうとうひやくはいするをもちひず。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)