“廻縁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まわりえん76.9%
ゆか15.4%
かいえん7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中で見た上阪のぼりざかの中途に、ばりばりと月にてた廻縁まわりえん総硝子そうがらす紅色べにいろの屋号の電燈が怪しき流星のごとき光を放つ。峰から見透みとおしに高い四階は落着かない。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
春まひる眞正面まともの塔の照りしらむ廻縁ゆか高うしてしづかなる土
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
あたかも古城のそれのように、千木ちぎ勝男木かつおぎが立ててある。そうして屋根は妻入式つまいりしきであり、邸の四方に廻縁かいえんのある様子は、神明造りを想わせる。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)