“年余”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねんあま66.7%
ねんよ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落城後らくじょうごそれが何年なんねんになるかとッしゃるか——それはようやく一年余ねんあまわたくしが三十四さいときでございました。まことに短命たんめいな、つまらない一生涯しょうがいでありました。
坂上田村麻呂さかのうえのたむらまろいまから千年余ねんあまりもむかし桓武天皇かんむてんのう京都きょうとにはじめて御所ごしょをおつくりになったころ、天子てんしさまのおともをして奈良ならみやこからきょうみやこうつってたうちの一人ひとりでした。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
五百は女子中ではとうを愛し、男子中では保を愛した。さきに弘前に留守をしていて、保を東京にったのは、意を決した上の事である。それゆえ年余ねんよの久しきに堪えた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)