そのとき判事はんじはしばらくわたしを郡立刑務所ぐんりつけいむしょへ送っておいて、いずれ巡回裁判じゅんかいさいばんの回って来るまで待つことにしようと言いわたした。
「ボブもぼくも、きみを巡回裁判じゅんかいさいばんに出すぐらいなら、なにをしてもいいと思ったからな」
わたしは巡回裁判じゅんかいさいばんの前に出ないですむ。ありがたい、マチア。それから、ボブ。マチアに加勢かせいしてくれるボブはずいぶんいい人だ。かわいそうにマチア一人では、とてもこれだけできやしない。