峰岳みねたけ)” の例文
国境の山、赤く、黄に、峰岳みねたけを重ねてただれた奥に、白蓮の花、玉のたなそこほどに白くそびえたのは、四時しじに雪を頂いて幾万年の白山はくさんじゃ。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、姿は天より天降あまくだったたええんなる乙女のごとく、国を囲める、その赤く黄にただれたる峰岳みねたけを貫いて、高く柳の間にかかった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)