この者どもはもう完全に寝返って、龐統の薬籠中やくろうちゅうのものになっているらしい。岩乗絶壁がんじょうぜっぺきのような鉄門の下に立ってこう呶鳴った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)