“山川草木”の読み方と例文
読み方割合
さんせんそうもく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて、一月、二月、三月——警固おさおさ怠りなく、げんみつに、山川草木さんせんそうもく、およそ中国の土にあるものはすべてを動員して来るべきものを待ちうけていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかれども俳句詩歌等に深き人は四季の風情ふぜいも自然に精密に発達しをるは論をたず。面白くも感ぜざる山川草木さんせんそうもくを材料として幾千俳句をものしたりとて俳句になり得べくもあらず。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
山川草木さんせんそうもくを材料として、一つの石、一つの木、一つの花、或は又そこに飛びかう所の鳥、けもの、虫けらの類に至るまで、皆生命を持っている、一時間毎に、一秒毎に、生育しつつある
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)