そしてせがれ山城守意知やましろのかみおきともを通じて、若年寄の耳に吹込ふきこまれ、翌月は早くも、秋月九十郎二百石に加増、御腰物方に登用され、その翌年の暮にはもう御使番衆、布衣ほい千石高と出世しておりました。