居候おりそろ)” の例文
「今度御光来の節は久し振りにて晩餐でも供したき心得に御座そろ寒厨かんちゅう何の珍味も無之候これなくそうらえども、せめてはトチメンボーでもと只今より心掛居候おりそろ。……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此孔雀の舌の料理は往昔おうせき羅馬ローマ全盛のみぎり、一時非常に流行致しそろものにて、豪奢ごうしゃ風流の極度と平生よりひそかに食指しょくしを動かし居候おりそろ次第御諒察ごりょうさつ可被下候くださるべくそろ。……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)