尼子勝久あまこかつひさ)” の例文
宗治の命一つが、双方の面目問題にかかって、和議もさッぱりらちあかぬようだが、顧みるに、天正六年播州ばんしゅうの序戦で、わが軍は作戦上ぜひなく、尼子勝久あまこかつひさ山中鹿之介やまなかしかのすけたちの上月城こうづきじょうを打ち捨てた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)