“寂滅為楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:寂滅爲樂
読み方割合
じゃくめついらく80.0%
じやくめつゐらく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの「いろは」歌でいえば、「あさきゆめみじ、ゑひもせず」という最後の一句は、「寂滅為楽じゃくめついらく」という「涅槃ねはんの世界」をいったものです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
「いや、主観的にさ。何も彼もなくなってしまえば、実際寂滅為楽じゃくめついらく。坊主は流石に専門家だ。うまいところを捉えている。羨ましい境地じゃないか?」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「安国寺さん」は式をすませたのち、本堂の前に並んだ僕等に寂滅為楽じやくめつゐらくの法を説かれた。「北邙山頭ほくばうさんとう一片いつぺんの煙となり、」——僕は度たび「安国寺さん」のそんなことを言はれたのを覚えてゐる。
二人の友 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)