宮戸川みやとがわ)” の例文
手一ツの女世帯おんなじょたいに追われている身は空が青く晴れて日が窓に射込さしこみ、斜向すじむこうの「宮戸川みやとがわ」という鰻屋うなぎや門口かどぐちの柳が緑色の芽をふくのにやっと時候の変遷を知るばかり。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と、箔屋町はくやちょうの蒲焼屋「宮戸川みやとがわ」の門口へ入って来た浪士がある、堀部安兵衛だった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)