実氏さねうじ)” の例文
清涼せいりょう紫宸ししんの皇居とちがって、ここは広いといっても、もと西園寺実氏さねうじの私邸であった町なかの館である。何につけお耳うるさい。いつもそれには気をつかっている三位ノ局廉子やすこがすぐ言った。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)