娘子むすめッこ)” の例文
大師匠だと恐入っても、その場の事は察し入っても、飲んだ酒にも酔えば、娘子むすめッこには浮かれるわ……人間ですもの。
森「そんなら藤原喜代之助さんという浪人者がある、此の人はお母さんの気に合っている、それにおかやさんという娘子むすめッこを嫁にやったから、旦那より藤原さんを可愛がらア、此の人に話して貰おう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
知ッてますよ、手習師匠兼業のやっこなんで、媽々かかあが西洋の音楽とやらを教えて、そのばばあがまた、小笠原礼法躾方しつけかた活花いけばな、茶の湯をあきなう、何でもごたごた娘子むすめッこすきな者を商法にするッていいます。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)