“好都合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうつごう77.8%
かうつがふ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なるほど、では、そうなさるほうがいいでしょう。ぼくも話し相手ができて好都合こうつごうです。絵画論でもたたかわしましょうかね。」
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼は看護婦の口から夫人の名前をいた時、この異人種いじんしゅに近い二人が、狭いへや鉢合はちあわせをしずにすんだ好都合こうつごうを、何より先にまず祝福した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少くとも好都合かうつがふの条件の一つに数へられなければならぬ筈である。この点は僕も君の説に少しも異議をべる必要はない。同時に又君も僕の説に異議を述べる必要はない筈である。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それをまもつくのは至極しごく結構けつかうでありますが、如何いかにせん無味乾燥むみかんさうなる一ぺん規則きそくでは銘々めい/\好都合かうつがふわからず、他人たにんから命令めいれいされたことのやうにおもはれて、往々わう/\規則きそく忽諸こつしよにするのふうがある。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)